2021.02.16

児童ホーム「給食紹介」

加賀福祉園児童ホームでは、四季折々に合わせた食材を使い、栄養士が考えた給食を提供しています。

<どんなものを提供しているか>

同じ食材や調理法など偏らないように様々な献立を提供しています。その中でも特に工夫や配慮している点をご紹介します。

1.ふりかけ

児童ホームでは白米にかけるふりかけを手作りしています。参考までにレシピを掲載します。

【児童ホーム 手作りふりかけ子ども4人分】

ちりめんじゃこ 大さじ1
ごま 1.5g
かつお節 1.5g
青のり 2.0g
★しょうゆ 小さじ1
★みりん 小さじ1
★酒 小さじ1
★水 小さじ1

 

①ちりめんじゃこを★の調味料で炒り煮し、フードプロセッサーにかける。この時、みりんが多すぎると飴状になってしまうため、調味料は同量が丁度よい。

②ごま・かつお節はそれぞれ火にかけて炒る。

③ ①・②と青のりをビニール袋に入れて手で揉みこみ食べやすくする。

④完成

白米だけでは食べづらいお子さんも、ふりかけご飯はどんどん食べ進めたり、ふりかけご飯があると食事中のモチベーションに繋がるお子さんもいたり等、大人気です。

2.行事食

児童ホームではクリスマス、お正月、節分、ひなまつり、こどもの日など季節に合わせた行事を行っています。給食も行事に合わせて特別感のあるメニューになります。ご飯の形が鬼の顔やこいのぼりの形だったり、デザートをサンタさんの形に作ったり工夫しています。今年は感染対策もあり、外出行事でお弁当を食べる機会も減ったため、思い出作りにあえてお弁当用の可愛らしい容器に食材を詰めて提供したこともありました。

3.特別食

児童ホームではお子さんの食べる機能(噛む、飲み込む等)に合わせた食形態を提供しています。

専門職、医療機関、訓練機関からの助言を受け、ご家庭と相談をしながら刻み食やペースト食を用意し、無理なくおいしく必要な栄養を摂取できるよう努めています。また、お子さんにアレルギーがある場合は、区のアレルギーマニュアルに沿って除去食を提供するとともに、アレルゲンをなくし全員が同じものを食べることが出来る食材選びをしています。

※2021年1月現在では主にスイカ、柿、メロン、卵、魚卵、青魚、ピーナッツ、甲殻類などを除去した給食を作っています。

また、アレルギーがあるお子さんには事前に医師の指示書を提出していただいています。

4.献立を月二回出している理由

初めて給食を経験するお子さんの中には、食べられるようになるまで時間がかかってしまうこともあります。給食の環境に慣れること、料理を見慣れること、味に慣れることを目的に、献立を月二回繰り返して提供します。給食が食の興味の幅を広げるきっかけに、少しでも役立てるようにと考えています。

 

<給食時どんな点を工夫しているか>

・環境や感覚への配慮

周囲の音や様子が気になる、感覚に配慮が必要なお子さんには、個別の対応をしています。例えば音が気になる場合にはイヤーマフをつけながら、周囲の様子が気になる場合にはパーテーションを使ったり、どの壁面が正面の方が落ち着くかなども考慮しながら取り組んでいます。お子さんが安心して食事ができるように配慮しています。

また、苦手な献立や食べ物に関しては、どんなことで困っているのかを探りながら支援しています。例えば、手で触る、匂いを嗅ぐ、唇に当てるだけ、一口だけ口に含む、などお子さんの様子に合わせて支援しています。

お子さんによっては一口量が大きくなってしまう、食べるスピードが速くなってしまう場合もあり、その際は小さい別皿を用い、大人が一緒に一口量を調節しながら食べています。

・始まりと終わり

幼児期においては、活動の「始まり」と「終わり」を伝えることで、様々な経験をまとまった一つの時間として意識していくことが大切になってきます。

特に食事は毎日繰り返されるので、始まりと終わりを伝える良い機会です。児童ホームでは給食前に「いただきます」の手遊び歌、終わりにするときも個別で「ごちそうさま」の手遊び歌を用いて始終点が伝わりやすいよう取り組んでいます。